借金を一本化出来るおまとめローンのメリット・デメリットまとめ

おまとめローンについて紹介

 

おまとめローンは、複数の借金を一社にまとめることが出来るローンの事で、このサービスはあっという間に多くの金融機関に広がりました。
それでは、おまとめローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

おまとめローンの3つのメリット

金利を下げて毎月の支払額を抑えることが出来る

おまとめローンの最大のメリットは、金利を下げることで毎月の支払金額を抑えることが出来るという点です。
多くのおまとめローンは、通常のキャッシングやローンよりも金利が低く設定されています。
それに、借金の総額が増えると利息制限法によって金利の上限も抑えられますから、必然的に金利は低くなるのです。
例えば、50万円を4社から18%の金利で借りていた場合と、これを一社にまとめて200万円を12%の金利で借りる場合では、毎月の利息の支払額が1万円近く違ってくるのです。

 

返済日を統一できる

複数の会社から借金をしている場合、その返済期日が異なる場合も多く、なかなか借金の把握をする事が難しいものです。
うっかりしていると返済日を忘れて督促の電話がかかってくる、などということもあり得ます。
また、次々と返済日がやって来ることで精神的に追い詰められたような気分になる事もあります。
おまとめローンを利用して返済日を統一することが出来れば、返済額の把握もしやすいですし、うっかり忘れたり追い詰められた気分になる事もありません。

 

返済計画を立てやすい

返済日が統一される事とも重なって、おまとめローンを利用すると返済計画も立てやすくなります。
例えば、一時的にボーナスなどの余裕資金が出来た場合、それを繰り上げ返済に回せば元本を減らすことが出来ますから、それ以後の返済も少し楽になるのですが、いくつかの会社から借金をしていると、どこの会社に繰り上げ返済するのがいいか分からず、結局最も利率の低い預金に回してしまったりします。
ところが、借金をまとめていれば迷いなく繰り上げ返済を行うことが出来るのです。
毎月の支払額が分かりやすいですから、計画も立てやすくなるのもおまとめローンのメリットです。

 

おまとめローンの3つのデメリット

こんな風にメリットだけに目が行きがちなおまとめローンですが、実はデメリットも存在するのです。
おまとめローンにはどんなデメリットがあるのでしょうか。

 

審査に通りにくい

そもそも、おまとめローンを利用することが出来ない場合もあります。おまとめローンも、通常のキャッシングなどと同じように審査があります。
さらに、複数の借金をまとめるために金額も大きくなりますし、金利も低く設定されているものが多いですから、その審査は通常よりも厳しい場合もあるのです。
まず、支払い遅延などの金融事故が多い人は通りませんし、勤続年数が短い場合も通りにくくなります。
さらに、借入件数が5件以上ある場合も通りにくくなるようです。
元々おまとめローンを利用する人は多重債務者ですから返済を滞らせる危険性は高く、審査が厳しくなるのも当然なのです。

 

返済総額が増えることもある

おまとめローンを利用すると、ほとんどの場合金利が下がり、毎月の支払いが楽になります。
ですが、毎月の支払額を低く設定した場合、返済期間がのびて最終的な支払総額が増えてしまう事もあるのです。
返済期間が長ければ、それだけ多くの利息を払う事になりますから、こういう事も起こり得るのです。
返済金額を決める時は、きちんと計算してからにしないと損をする事になってしまいます。

 

追加融資が受けられない

おまとめローンを利用すると、一本化した金融機関以外の会社の借金は完済した形になります。
そうすると、新しく融資を勧めるようなメールやお知らせが届くこともあります。
ですが、会社によってはおまとめローンを契約した後に、他の会社から新しく借り入れを受けることは契約違反となる場合もあるのです。
また、おまとめローンを利用して毎月の返済額が減ったことで、借金自体が減ったという錯覚に陥ることがあります。
そのために誘惑に負けて新しい借金を繰り返してしまうという危険性もあります。

 

借金の状況を見極めて利用しよう

このようにメリットもデメリットもあるおまとめローン。
しっかり自分の状況を見極めて、利用するかどうか判断しましょう。
借金の返済に関しては、自分ひとりで考えるだけでなく、弁護士や司法書士などに相談してみることも重要でしょう。